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時間と才能を神への捧げものとして《自由と友愛の独立カトリック教会からのメッセージ》

物質的な献金ではなく、祈りと奉仕の心を  自由と友愛の独立カトリック教会は、いかなる形式でも金銭的献金を求めることなく、すべての信徒と来訪者に対して、祈りと奉仕による支援を呼びかけています。わたしたちは、この教会が単なる経済的維持の枠を超えて、霊的連帯と愛の実践に基づく共同体であることを大切にしています。  日々寄せられるご厚意と善意に対し、深い感謝とともに、主への祈りとわたしたちの奉仕をもってお応えしてまいります。 わたしたちが築く「与え合い」の共同体  この教会が目指すのは、物質的報酬ではなく、信仰と愛に根ざした「与え合い」の文化です。神は、わたしたち一人ひとりに異なる賜物――時間、才能、経験、祈りの力――を授けてくださいました。これらを「神への捧げもの」として、日々の暮らしと奉仕において生かすことこそ、真の信仰的応答と考えています。  こうした奉仕の精神は、聖書にも見いだされます。  「あなたがたの持っている賜物を用いて、互いに仕え合いなさい。それは、神のさまざまな恵みの良い管理者としてふるまうためです。」(Ⅰペトロ4:10) 奉仕のかたちは、一つではありません  祈りをささげる人、歌で礼拝を豊かにする人、教会の掃除や整備に携わる人、地域の中で困難を抱える人に寄り添う人――どのような働きも、神の国をともに築くうえで欠かせない「聖なる奉仕」です。  そしてそれは、特別な技術や長時間の労力を要するものでなくて構いません。ほんの短い時間でも、自らに与えられた恵みに応えて歩む姿は、主の目に大いなるものとされるのです。 神への応答として歩む信仰の旅  わたしたちは、教会の「支え手」として、信徒一人ひとりを必要としています。そして同時に、奉仕を通じて、各人の信仰の歩みもまた豊かに彩られていきます。それは、主イエスがわたしたちに与えてくださった「互いに仕え合う愛」のわざに、今を生きるかたちで応答することにほかなりません。  どうか、あなたに与えられた時間と才能をもって、この教会の歩みに加わってください。小さな一歩でも、それは大きな祝福となります。  神の祝福が、あなたの生活と心の内に、そしてこの共同体の歩みの上に、豊かにありますように。 自由と友愛の独立カトリック教会

平和と正義のために祈り、歩む教会へ 《自由と友愛の独立カトリック教会大主教寄稿文》

見過ごせない現実と、信仰からの問いかけ  今の日本を見つめると、長いあいだ変わらぬ政治のかたちと、それに伴う新自由主義的な政策が、社会の隅々にまで深く根を下ろしているのを感じます。その結果、豊かさが一部に集中し、生活の不安や孤立感を抱える方が後を絶ちません。特に声を上げにくい立場にある人たちの苦しみは、表には出にくい分、いっそう深く、重く積み重なっているように思えます。  それでも、わたしたちは希望を捨てません。信仰は、ただ現実を嘆くためのものではないからです。むしろ、人間の限界や弱さを知りながら、それでも変わらぬ神の愛と正義を信じる――その確かさに、私たちは支えられています。 憲法第9条と、平和を生きる勇気  日本国憲法の第9条は、戦争の悲惨な記憶を受けとめ、「武力ではなく対話によって平和を築こう」と決意した国民の思いを、かたちにしたものです。この条文が語る理念は、国際社会の中でも特別な価値をもつ、貴い約束だと、わたしたちは受け止めています。  もちろん、今の世界は決して平穏ではありません。多くの国で安全保障への関心が高まり、「軍備強化」という言葉が当たり前のように語られています。しかし本当にそれだけが、わたしたちの選ぶべき道なのでしょうか。  イエスさまはこう教えてくださいました――  「平和を実現する人々は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる」(マタイ5:9)  争わない選択をする勇気、対話をあきらめない忍耐。それこそが、神に呼ばれた民としての責任であり、日本が示せるもう一つの道なのではないでしょうか。 格差と向き合う信仰――尊厳ある暮らしのために  今の日本では、働いても報われないという声をよく聞きます。非正規雇用や孤立した老後の不安、都市と地方のあいだに広がる格差……。それはただの数字ではなく、日々を生きる人たちの痛みの現れです。  イエスさまは言われました――  「飢えていたとき、あなたたちは食べ物を与えた」(マタイ25:35)  目の前の苦しみに気づかぬふりをすることは、キリスト者として見過ごせない態度です。富や機会は、神がすべての人に与えてくださった恵みであるならば、それを分かち合い、支え合う社会を築くことこそ、信仰に生きる道だと思うのです。 地球と共に生きる――神の創造を守る責任  自然の恵みの中で生きているわたしたちは、地球を「自分たちのも...
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